脱水症状にはいくつか種類があり、高張性脱水症と低張性脱水症の2種類に分けられます。まず、高張性脱水症は、過度の水分不足や発汗が原因で発症する脱水症状です。対処方法としては、水分補給が一番ですが、緑茶やアルコールなどの利尿作用があるものは避けましょう。
一方の低張性脱水症は、高張性脱水症とは少し異なります。水分だけではなく、ナトリウムやカリウムといった電解質も不足することで、発症する脱水症状です。ナトリウムは塩のことで、カリウムはリンゴやバナナなどに多く含まれているミネラルを指します。
低張性脱水症になってしまった時は、水分補給をすると同時に、電解質も補給しなければいけません。その際におすすめの飲み物は、経口補水です。経口補水は飲む点滴とも呼ばれており、脱水症状を回復させるためには大変有効と言えるでしょう。
しかし、できることなら、脱水症状を発症しないように予防したいものです。そこで、予防する際のポイントを紹介します。まず、予防策として有効なのは、やはり小まめな水分補給です。10分から15分に1回程度の頻度で、水分を補給しましょう。
おすすめの飲み物としては、スポーツドリンクが挙げられます。スポーツドリンクによる水分補給は、水分と同時に電解質も摂れるので、高張性脱水症と低張性脱水症のどちらも予防できるのがポイントです。
また、実はお味噌汁にも多くのナトリウムやカリウムが含まれています。朝食のタイミングで食べれば、その日の脱水症状予防にもつながるでしょう。